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読み上げドイツ語入門 (3) 2格

Web Speech API による読み上げを利用した語形変化中心のドイツ語入門です。

シリーズの記事です。

目次

概要

英語の所有格に相当する 2 格(属格)を学習します。

読み上げ

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音声合成の利用方法など技術面に関しては、以下の記事を参照してください。

代名詞

2 格の基本的な用法は英語の of ~に相当します。

代名詞の 2 格は所有を表すのには使用されません。

  • 英語で所有を表すのに of me ではなく my を使うように、ドイツ語でも my に相当する所有冠詞 mein を使用します。
  • mein は不定冠詞 ein の前に m- が付いた形をしているため、不定冠詞の変化が分かればすぐ使えます。

2 格を要求する少数の動詞や前置詞との組み合わせで使用されます。

  • 使用頻度はかなり低いです。

2 格支配の前置詞 anstatt で例を示します。

  • 前置詞の格支配というのは、前置詞が後続の名詞句に特定の格を要求するルールのことです。
  • anstatt は古い表現で現在ほとんど使われず、派生した statt を 3 格支配で使うことが多いです。
    • 実用性の低い例となりますが、語形を認識するためのパターン練習が目的です。
  • 独 anstatt と英 instead の statt/stead の部分は同語源で、of 以下が 2 格に対応します。
  • エスペラントに借用されて anstataŭ となりました。

冠詞・名詞

1 格と 2 格を対比するため、例文に主語を付けます。

  • 文章の意味はあまり気にせず語形に注目してください。

不定冠詞

英 A of B の of B に相当する部分に 2 格が使用され、所有の意味を表します。

  • A は限定されるので定冠詞を付けます。

男性名詞と中性名詞では語尾が変化します。(赤字

  • 強変化男性名詞と中性名詞では英語の所有格 's に似た (e)s が付きます。
  • 弱変化は語尾 -en です。

複数形

無冠詞の 2 格名詞だけで所有を表すことはできないため、前置詞 von を使用します。(後述)

定冠詞

単数

不定冠詞と語尾が共通しています。

複数

名詞の複数 2 格は複数 1 格と同形です。

形容詞

不定冠詞+形容詞(混合変化)

2 格では不定冠詞に定冠詞と同じ語尾が付いているため、形容詞は弱変化 -en となります。

形容詞(強変化)+複数形

形容詞が強変化によって定冠詞と同じように格を表します。

定冠詞+形容詞(弱変化)

形容詞は単数と複数ともに弱変化 -en となります。

単数

複数

ザクセン 2 格

英語の所有格に似た 2 格の用法で、所有者を前に置きます。

von

会話では 2 格による所有表現はほとんど使われず、3 格支配の前置詞 von(英 of に相当)を使います。

von dem は縮約して vom となります。(赤字

まとめ

全体を通して聞くのにご利用ください。