MinGW-w64(x64 Windows用gcc)をInterixに移植しました。Package Manager for Interixを利用して、自動的にソースをダウンロードしてビルドするようにまとめました。
Windows Vista (x64)とWindows 7 (x64)での動作を確認しています。出力するのはInterixバイナリではなくWin64バイナリのため、Interixに依存しません。
ビルド方法
C Shellを管理者として実行して、インストール先を作成します。
% mkdir /opt/pmgr % chmod 777 /opt/pmgr % exit
通常ユーザーでC Shellを実行して、ビルドを開始します。
% setenv PATH "/opt/pmgr/bin:/opt/gcc.3.3/bin:$PATH" % unsetenv GCC_EXEC_PREFIX % tar xvzf pmgr-x86_64-mingw32-20091005.tar.gz % cd pmgr-interix % make install
ソースをダウンロードしてビルドが始まります。目安として Athlon 64 X2 4600+ (2.4GHz) で約2時間掛かります。
% time make install (中略) 2869.54u 2534.36s 1:52:38.26 79.9%
※ダウンロード時間は除いています。
パッケージ管理
簡単なパッケージ管理機能があります。
- アンインストール: pmgr-del [package name]
- インストール済みパッケージ一覧: pmgr-ls [package name]
一度ビルドしたパッケージは以下のフォルダに入ります。pmgr-addコマンドで再インストールできます。
- pmgr-interix/packages/
パッケージ配布
パッケージの配布も行っています。
パッケージをインストールするには、x86_64-mingw32-interix-20091005.tar.gzからbase/pmgrとbase/bzip2のインストールが必要です。
% cd pmgr-interix/base/pmgr % make install % cd ../bzip2 % make install % rehash % pmgr-add [package file]