2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
スタート低レイヤー#2でid:shinichiro_hさんに全部入りのbinutilsが作れるということを教えて頂きました。さっそく試してみました。MSYS(MinGW)用のバイナリを置いておきます。 binutils-2.23.2-msys-cross-all.tar.xz (14.6MB) /usr/localに展開するだけで…
先日、PDP-11から8086へのトランスレータを試作しました。 PDP-11のアセンブリを8086に変換 簡単なプログラムを変換して大まかなABIが見えてきたので、仮にまとめます。詳細についてはV6移植ハッカソンで作業しながら決めていこうと思います。
2013/7/27(土)に開催されたスタート低レイヤー#2でELFについて発表して来ました。 ELFの動的リンク from 7shi 私自身とても勉強になりました。主催のmasterqさんはじめ、他の発表者の方々、参加者の方々、お疲れ様でした。
V6移植ハッカソンの作業フローをまとめました。今まで作って来たインタプリタやトランスレータの位置付けがはっきりするのではないでしょうか。
V6移植ハッカソンでは手始めにトランスレータを作りながらPDP-11から8086への変換について調べる予定です。現場でスクラッチから始めると発散しかねないので、ある程度方向付けるためトランスレータを試作しました。 pdp2i8086.py コマンドライン引数を表示…
8086版V6でC言語のハローワールドが実行できる最低限のlibcを実装しました。OS本体はまだ存在しないためインタプリタ上で実行します。 $ cat hello.c main(){printf("hello\n");} $ 8086v6-cc hello.c "hello.c", line 1: (warning) 'main' old-fashioned fu…
前回、コマンドやオプションを駆使して8086V6のa.outを作っていました。 8086版V6のa.out ACKをカスタマイズしてオプションなしで出力できるようになりました。 $ 8086v6-cc -.o write.s $ 7run a.out hello※ -.oはgccの-nostdlibに相当します。
8086版V6のa.outはマジックナンバーで識別することにしました。PDP-11のマジックナンバーはブランチ命令に由来します。 0407(0x107) br 020(0x10) .textと.dataは同じセグメントで連続 0410(0x108) br 022(0x12) .textと.dataは別セグメントに分離 0411(0x10…
前回、インタプリタを複数のCPUやOSに対応させる過程を書きました。 インタプリタのクラス設計 実際に動かしてみます。 $ file write-minix write-v6 write-8086v6 write-minix: Linux-8086 impure executable write-v6: PDP-11 executable write-8086v6: DO…
自作インタプリタを少しずつ進化させて、複数のCPUやOSをサポートできるようになりました。クラス設計で試行錯誤した過程を残しておきます。 https://bitbucket.org/7shi/i8086tools ※ 文中の図はインラインSVGで描いています。(ソース)
8086(16bitのx86)をサポートするコンパイラとしてACKが使えるようになりました。 The Amsterdam Compiler Kit ACK自体の移植ではなく、MINIX用のバイナリを8086インタプリタ上で動かします。使用方法は以下を参照してください。 i8086インタプリタでMINIX…
i8086インタプリタにPDP-11インタプリタを統合しました。1つのプログラムでMINIX 2とUNIX V6の両方のバイナリを動かせます。 https://bitbucket.org/7shi/i8086tools UNIX V6のccを動かしてカーネルがビルドできることを確認しました。 https://twitter.com/…
先日、i8086インタプリタでMINIXのカーネルがビルドできるようになりました。 i8086のインタプリタでMINIXのコマンドを動かす 手順を説明します。
【追記】残念ながら参加者が少なかったため中止とさせていただきました。今後は池袋バイナリ勉強会の中で作業を進める予定です。お盆休みの四日間に渡ってUNIX V6を8086に移植するハッカソンを開催します。 8/12(月) V6移植ハッカソン(1日目) 8/13(火) V6…
前回、アセンブラからシステムコールを呼ぶ例を示しました。 i8086のインタプリタでMINIXのコマンドを動かす 通常はC言語からlibc経由で呼び出します。UNIX V6とMINIX 2.0.4でlibcからexitシステムコールが呼び出されるまでを追ってみます。