KaTeX には MathJax のようにソースを取得する機能がなかったため実装してみました。
【2020.04.02】tingle.js と CtxMenu を使って作り直しました。
目次
概要
MathJax では数式を右クリックして Show Math As ▶ TeX Commands を選択すればソースが表示されます。
KaTeX にはこの機能がありませんが、DOM を調べると <annotation>
タグにソースが格納されています。
<span class="katex" style="position: relative;">
<span class="katex-mathml">
<math>
<semantics>
<mrow>
<annotation encoding="application/x-tex">
この情報を使って、右クリックによるコンテキストメニューから TeX のソースが表示できるようにしました。
テスト
$x+1$ の2乗は $x^ 2+2x+1$ です。
x=\frac{-b±\sqrt{b^2-4ac}}{2a}
f(x)=\frac1{\sqrt{2πσ^2}}\exp\left(-\frac{(x-μ)^2}{2σ^2}\right)
i\hbar\frac∂{∂t}ψ=\left(\frac{(-i\hbar∇)^2}{2m}+V\right)ψ
rC=\frac{∂C}{∂t}+\frac12σ^2S_t^2\frac{∂^2C}{∂S_t^2}+rS_t\frac{∂C}{∂S_t}
ソース
はてなブログでの KaTeX の導入方法は以下の記事を参照してください。
KaTeX を導入して数式が表示されていることを前提に、以下を追加します。
私が実際に使用しているのはもう少し手を入れたものです。
ライブラリ
ダイアログには tingle.js を使用しました。
コンテキストメニューには CtxMenu を使用しました。
参考
Wikipedia から TeX のソースを取得する方法は以下を参照してください。
数式の画像から TeX に変換するアプリがあります。
Word や PowerPoint で書いた数式を TeX に変換するツールを作りました。