カーネルビルド時間

各種VMでMINIX 3.1.5を起動して、カーネルビルドの時間を計測しました。かなりスピード差があります。

Virtual PC 2007 SP1	AMD-V有効	0:27.90 real	0:12.51 user	0:10.06 sys
【追記】VirtualBox 3.0.12*1	AMD-V有効	0:57.61 real	0:15.73 user	0:36.71 sys
Virtual PC 2007 SP1	AMD-V無効	1:14.40 real	0:11.71 user	0:56.93 sys
VMware Player 3.0.0	AMD-V無効	2:34.68 real	0:11.33 user	2:15.95 sys
QEMU 0.11.1	kqemu-1.4.0pre1	3:48.18 real	0:22.48 user	3:22.26 sys
QEMU 0.12.2	KQEMUなし	4:02.88 real	2:18.01 user	1:43.31 sys
QEMU 0.11.1	KQEMUなし	4:23.25 real	2:29.13 user	1:52.31 sys

【追記】id:masami256:20100127にKVM環境での計測結果があります。7秒とか別次元の速さです！
ビルド時間はOSインストール直後の1回目と、make cleanしてやり直す2回目以降では異なります。何度か繰り返して計測した関係上、2回目以降の時間を対象としています。

cd /usr/src/tools
make clean
time make image

実験したマシン（Athlon 64 X2 3800+）では以下の問題がありました。

• VMware PlayerでAMD-Vを有効にできません。
• VirtualBox 3.1.2では動作しません。
  • AMD-Vを有効にすると起動中に固まります。
  • AMD-Vを無効にすると起動中にカーネルパニックとなります。
• 【追記】VirtualBox 3.0.12ではAMD-Vを有効にしたときだけ動作します。
  • AMD-Vを無効にすると3.1.2同様にカーネルパニックとなります。
  • timeが実時間の2倍になる不具合があります。sleep時間は半分です。上の表の計測時間は半分に補正しています。

MINIXはメモリ管理に他のOSではあまり使われていないセグメント方式を使用しています。そのためMINIX以外のOSとは傾向が異なる可能性があります。

【追記】id:n7shi:20100403で*BSDの計測を行いました。

*1:計測時間を半分に補正済み