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Obsidian の AI 関連プラグインのレビュー(ボツ編)

Obsidian で AI チャットができるプラグインのうち、実用には適さないと判断したものを簡単に紹介します。

ネガティブな情報を掲載するのもどうかと思いましたが、試行錯誤の手間を省く目的で公開します。

目次

【注意】 Gemini の無料枠はログが学習対象になるため、業務情報や個人情報などを含む文書を扱わないでください。

Gemini Scribe

Gemini 専用。モデルが選べる。チャット・要約・補完。

チャットで表や数式は表示可。デフォルトでは左サイドバーに表示されるが、アイコンをドラッグ&ドロップすれば移動可。チャットのログはページに紐付き、ページ内容をコンテキストとしてチャットに反映する。ログを消去する方法はないが、ファイル名で管理しているため、ファイル名を変えれば表示されなくなる。プラグインを削除すれば、ログも削除される。

補完は Copilot スタイル。ホットキーを設定して有効・無効をトグルする。頻繁に API を呼び出すため、無料枠の 1 分間 15 リクエストをすぐに使い果たす。試験的に試す分には面白いが、実用は厳しいという印象。

チャットと要約は普通に使えるが、前述のようにチャットログの扱いが微妙。

Gemini AI Assistant

Gemini 専用。モデルが選べない。チャットのみ。

チャットログは JSON として Vault に残る。チャットの完成度はあまり高くない。

Smart Connections

OpenAI, Gemini, Anthropic, Ollama 対応。チャットと RAG。

ベクトル DB を使用した類似度ベースでページ間の関係性を表示する機能がある。インストール後、すぐに BGE-micro-v2 によるベクトル化が始まるが英語専用(👉参考)。日本語対応の埋め込みモデルは選択できないようだ。英語の資料を扱うなら面白い使い方ができそうだが、日本語では厳しい。

Enter で送信できないなど(Shift や Ctrl を組み合わせてもダメ)、チャット単独の使い勝手もあまり良くない。

以下、再確認中

Smart Second Brain

Ollama, OpenAI 対応。チャットと RAG。

埋め込みモデルは選択できるが、Ruri はエラーになる。デフォルトの nomic-embed-text は動くが英語専用。OpenAI の埋め込みモデルを使えば日本語に対応できそう。(未確認)

チャットは RAG モードと普通のチャットを切り替えられる。RAG モードは Vault 内の関連情報をコンテキストとしてチャットができるが、日本語対応埋め込みモデルでベクトル化されていなければ意味がない。