ドイツ北部は海に面した低地ですが、中部・南部は高地です。後者で使用される言語は高地ドイツ語と呼ばれます。現在の標準ドイツ語は高地の系統で新高ドイツ語に分類されます。その約千年前の古高ドイツ語を眺めます。
いくつかの方言(アレマン方言・南ラインフランク方言・東フランク方言・バイエルン方言)で「主の祈り」が載っています。タツィアーン(Tatian)の福音書の翻訳に用いられた東フランク方言で代表させることが多いため、今回はそれを見ます。後代のドイツ語の綴りにも比較的近いです。
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