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『神曲』冒頭の多言語訳

神曲』冒頭(地獄篇第1歌)の多言語への訳を読み上げます。

The narrator meeting the spirit of the Roman poet Virgil in the dark forest
Bing Image Creatorで作成。Powered by DALL-E.

2023 年 5 月 28 日~『神曲』勉強会開催中!

lingua.connpass.com

ダンテ『神曲』シリーズの記事です。

第 1 部

  1. 『神曲』のラテン語訳
  2. 『神曲』の英訳
  3. 神曲』冒頭の多言語訳 ← この記事
  4. 『神曲』冒頭をフレーズごとに音読
  5. 『神曲』の要約

第 2 部

目次

出典

翻訳は三行ごとに区切られているものを選びました。大半が Wikisource です。

カタルーニャ語ロシア語チェコ語の翻訳もありますが、文体が古くて読み上げに支障があるため、掲載を見送りました。

機械翻訳

日本語訳は DeepL と Google 翻訳を基に作成しました。

※ 内容は精査していないため正確さは保証できません。あくまで参考目的です。

DeepL は文脈を踏まえて高精度な翻訳を出力するのが特徴ですが、詩のように行ごとに区切られた文章では引きずられてしまうことがあります。一例を挙げます。

原文 翻訳
(略) (略)
E come quei che con lena affannata, そして、疲れた息で湖から上がってきた人々のように
uscito fuor del pelago a la riva, 湖から岸に上がってくる人のように
si volge a l’acqua perigliosa e guata, 危険で警戒心の強い水面に身を向ける、
(略) (略)

この部分だけを抜き出して翻訳すると改善されます。

そして、疲れ果てた足取りで
湖から岸辺に出てくる
危険で用心深い水面に身を向ける、

Google 翻訳では抜き出さなくても過度に引きずられることはありません。

そして、息を切らしている人たちと同じように、
深海から岸辺まで、
危険な水に目を向けて見つめ、

細かい表現にも違いがあるため、DeepL と Google 翻訳を見比べながら翻訳を作成しました。

不明点は以下の対訳を参考にしました。

読み上げ

音声の再生は環境に依存します。Edge(推奨)と Chrome はデフォルトでオンラインのエンジンが利用できます。その他の環境では以下を参照してください。

以下の言語名をクリックして再生されることを確認してください。選択肢が出ない言語は再生できません

ラテン語はイタリア語として読ませています。これはいわゆるバチカン式発音に近く、翻訳者のセッラヴァッレも似たような発音で読んでいたと考えられます。

音声合成の利用方法など技術面に関しては、以下の記事を参照してください。

地獄篇 第1歌

要約

Anthropic Claude(👉参考)で英訳を要約して、DeepL で日本語訳しました。

語り手は暗い森に迷い込み、ヒョウ、ライオン、雌オオカミに出会って行く手を阻まれる。そしてローマの詩人ウェルギリウスの霊に出会う。ウェルギリウスは語り手を死後の世界の旅に導くために遣わされたと言う。ウェルギリウスは、雌狼は貪欲と欲望の象徴であり、いつか雌狼を倒す予言された英雄が現れると説明する。ウェルギリウスは語り手を地獄と煉獄に案内することに同意するが、自分は異教徒なので天国には入れないと言う。語り手はウェルギリウスに、地獄と煉獄を見て、できれば天国に行けるように、この旅に案内してほしいと懇願する。ウェルギリウスは承諾し、二人は一緒に旅に出る。

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